FIM 歩行について
FIMは機能評価です。
基本的な部分では、FIMはADLの評価尺度で介護負担度の評価にも用いられる。
・食事や移動など運動的ADL13項目
・認知ADL5項目
・合計18項目
・レベルは1-7に分けられる。0点はない。
・1-2点は完全介助
・3-5点は部分介助
・6-7点で自立
・FIMは「しているADL」の評価。バーサルインデックスは「出来るADL」
という感じです。
この1から7点も上ではざっくりとなってますが、けっこう細かいです。整理しましょう。
自立
レベル7:完全自立(安全に通常の時間で遂行)
レベル6:修正自立(補助具の使用、通常以上の時間、安全性の配慮が必要)
6-7の自立レベルでは自助具こそ使うが自分で行えていれば修正自立として自立と見なされます。
介助(部分介助)
5:監視(身体に触れない程度、準備、指示)
4:最小介助(手で触れる程度の介助が必要。患者自身で75%以上行なう)
3:中等度介助(触れる以上の介助が必要。患者自身で50-75%行なう)
3-5レベルでは介助となります。
人の手が入るとこのレベルになり、それぞれの介助量でレベルが変わってきます。
5では準備を手伝ったり、指示を出します。しかし、このレベルでは介助者は身体に触れることはありません。
4になると手で触れる介助が必要になります。例えば、立ち上がりの際にまさかのために触れる程度、というレベルだと4と判定できます。
3では4以上に介助が必要の場合に判定します。立ち上がりの際に、けっこう手伝っている感じがしたらこれです。アバウトやな。
介助(完全介助)
2:最大介助(患者自身で25-50%行なう)
1:全介助(患者自身で25%未満行なう)
1-2は介助となります。
2では患者が立ち上がりの際に踏ん張るような感じが見えたら判定しても良いかもしれません。1はもう全介助ですね。
ということで段階付もけっこう細かい感じで点数分けされているので、自立-部分介助-介助くらいは点数付けられるようにしておきましょう。
FIMの評価で細かく問われるのは歩行です。
歩行は決められた距離等が設定されているので、ここで確認しておきましょう。
歩行
6点
50m以上歩行しているが補装具が必要な場合は修正自立で6点
5点
50m満たないが補装具の使用有無に関わらず最低15m程度の歩行が自立していれば5点
3・4点
介助が必要な場合はここ
歩行では50m歩けるかどうかをまずみる必要がある。装具なし自立で7点。また、50m歩けており装具を使用している場合は6点となる。
次に、15m程度ならば5点になります。それ以下は介助量によって変わります。
階段昇降12-14段の約1階分の昇降で評価
6点以上
介助なしで昇降していれば6点以上
手すりや杖などを必要としている場合は6点
5点
監視や指示が必要な場合は5点
介助が必要な場合は4点以下
階段昇降では上記のポイントが大切になります。監視や見守りがはいるのが5点です。
ということで、具体的な数字でレベルが変化するので、ポイントとなる数字は覚えておかないといけません。しっかりと抑えておきましょう。