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尺骨神経の支配する筋肉

今回は尺骨神経についてです。

橈骨神経のエントリはこちら

橈骨神経に支配される筋肉 - ひよっこブログ

 

 

尺骨神経が支配している筋は、尺側手根屈筋、母指内転筋、短掌筋、小母指外転筋、短小指屈筋、短小指対立筋、4-5指の深指屈筋、虫様筋、掌側骨間筋、背側骨間筋、となっております。

またこがいな量を覚えるのは骨が折れます。ここでもイレギュラーを見つけて覚えてきましょう。

 

ところで皆さんは以下の画像を見たことがありますでしょうか。

引用元:フレミングの右手・左手の法則とはなにか

 

そう、フレミングの法則です。

なんや関係あるんかいと思われるかもしれませんが、ここでピンと来た人はまた鋭い人間ですね。上の画像の小指と薬指が曲がっておりますよね。

そして、尺骨神経の走行を今度はみてみます。

 

 

尺骨神経麻痺の後遺症(後遺障害)の解説|大分 交通事故の弁護士による無料相談【深田法律事務所-大分県大分市】

 

そう、手の小指と薬指へ神経が走行しているのが分かると思います。

よって、尺骨神経障害が現れることにより、以下の画像の部位でしびれ等が起きます。

肘部管症候群

引用元:肘部管症候群|末梢神経障害による手足のシビレ|日本脊髄外科学会

 

このように尺骨神経は、上腕骨内側上顆あたりを通り、尺骨に沿って走行していきます。

上腕骨内側上顆を通る筋は尺側手根屈筋です。尺側側にある豆状骨に停止する筋です。

 

しかし、ここで注意です。実はこいつがイレギュラーで、上腕骨内側上顆を経由してる尺骨神経は尺側手根屈筋のみです。他は長掌筋と橈側手根屈筋がありますが、これらは正中神経支配なのです。

これは正中神経も上腕骨内側上顆辺りを経由する走行となるので、このような現象がおきているわけです。しかし、これらの筋の走行を考えれば、橈側手根屈筋と長掌筋は上腕骨内側上顆から起始し手根管を通って行くため、結局これを踏まえれば、尺骨神経と正中神経を区別することが出来ると思います。

というわけでまずは尺側手根屈筋。これは筋のと神経の走行と平行して覚えときましょう。どちらも尺側をとおるしね。

 

次は、小指外転筋、短小指屈筋、小指対立筋です。これは何となくポイントが分かりやすいですね。そうです、小の字がついてる筋です。 

他には小が付いてる筋は小指伸筋があります。小指伸筋は橈骨神経のエントリで触れたとおり、上肢の伸展に関する筋なのでこれは尺骨神経ではない、という印象を付けておきましょう。

これら筋は尺側側で起始されていることをイメージすれば尺骨神経支配を出すことが出来ると思います。何故ならば、「小」小指なわけですからね。小指伸筋のみ伸展に関わるので橈側でおさえておきましょう。

 

次に、尺骨神経と他の神経が支配する所謂二重神経支配を受ける筋です。

 

深指屈筋、虫様筋、短母指屈筋です。

これらの筋は尺骨神経+正中神経で支配されています。正中神経は神経の走行から途中まで似ている走行をしているのを先ほど書きました。二重神経支配は設問でも問われることがあるので覚えておきましょう。

 

まとめると

尺骨神経は、前腕屈筋に働く筋が多い。

母指球以外の手の筋に関わる。母指球は正中神経が多い。

小がつくのが多いが、小指伸筋は伸展に関わるのでこいつは橈骨神経。

神経の走行が上腕骨内側上顆辺りを経由するため正中神経と同時に支配する筋がある。

 

ざっとこんなもんです。