ひよっこブログ

ド素人がやってます

MMTについて

いまさらですが、MMTについて

 

段階づけシステム

5 Normal(N)

4 Good(G)
3 Fair (F)
2 Poor (P)
1 Trace (T)
0 ゼロ(活動なし)(0)
 
突然ですが、MMT抑止テストです。
坐位をとっている被験者に肘を最後まで屈曲するように命じ、その点に近づいた時に検査者は手首に抵抗を加え、肘を曲げ続けるのを「抑止」する力を加え、下方に向かって伸展させるような力を加える。これが抑止テストで、今日行われている徒手筋力テストのうちでもっとも行われている方法である。
 
 
段階4
これは、重力に抗して運動範囲全体に渡り運動を完全に行うことが出来ると同時に、テスト肢位を崩されることなく強力な抵抗に対抗しうる筋群を意味する評価であるが、段階4の筋では最大抵抗に対し運動到達最終域を多少ながら「抗しきれない」、あるいは「譲歩する」ものを意味する。
 
段階3
段階3と判定するテストは客観的な計測に基づくもので、重力の抵抗だけに対抗して運動可能範囲を完全に終わりまで動かしうる筋や筋群を指す。テストする筋が重力に対抗して完全運動範囲を動かせるが、抵抗を加えられれば、その抵抗がどんなに弱いものであっても運動が妨げられ動かせないものを段階3とする。
 
段階2
段階2というのは重力の影響を最小にした肢位でなら運動範囲全体に渡り完全に動かしうる筋を意味し、この肢位はしばしば水平面内の運動と呼ばれる。
 
段階1
段階1の筋というものはテストする運動に関与する1つあるいはそれ以上の筋群に、ある程度筋収縮活動が目に見えるか、手で触知出来る程度のものを指す。
段階1の筋は患者の殆どどのような肢位を取っていても探ることができる。段階1の筋として疑われているときには、検査者は他動的にその肢節部分をテスト肢位に動かし、患者にその肢位をとり続けるように、次いで弛緩するように命じるといい。こうすることで検査者は患者が筋を収縮させようとする際や弛緩する際に、筋や腱あるいはその両者の収縮の有無を触知しやすくできる。
 
段階0
これは触知によっても視察によっても全く無活動のものをいう。
 
以上は私の手元にあるMMTの教科書を写経したのですが、こうやって書いてみるとわかっているようでなるほどと思うところがあります。例えば、段階1(Trace)では肢位はどうとっていても取ることが出来る。など。しかし、実際では段階3以下の場合の肢位では段階2を取ることもあるだろうから必然的に段階2の姿勢でとることが多くなるんだろうなあ、とか。段階2と段階1で違う肢位もあるが、まあ発見だったということで。
 
プラス(+)とマイナス(-)づきの段階
 
徒手筋力テストにプラスやマイナスを追加して用いるのは、段階3+、段階2+、段階2-の3つの場合を除き望ましくない。その他の場合でスケールを判別して段階付うるようなときには記載する際にその特定のテスト段階内(たとえば段階4内)で改善した、また改悪したという所見を書き加えるととし、+や-を付記するするのは避けるべきである。+や-を避ける理由は、徒手筋力テストの結果が種々雑多なものになり、有意義な結果や言い訳がましい結果が混在するのをさけるためである。
 
段階3+(Fair+)の筋
段階3+の筋というのは、重力に抗して運動範囲全体に渡り完全に動かせる上に、最終的に到達した位置を軽い抵抗に抗して取り続けうるものを指し、この段階には機能的な意義もありうる。
たとえば、手根伸筋が弱く段階3と判定された患者は手背屈装具(WHO)を効果的に使用することができないが、段階3+の筋の患者なら、そのような装具を使いこなすことが出来る。同様に、足背屈筋力が3にすぎないときは、靴の内に挿入するタイプの足関節足装具を機能的に使いこなすことは出来ない。しかし、患者の足背屈筋力の段階が3+あれば装具装用のための余分な重さに耐えることが出来る。それはちょうどテストに際し軽度の抵抗を加えるのに等しいからである。
段階3に+を付け加えることは、筋力の強さを示すだけでなく、単に筋力3と書いただけでは分からない耐久力も表示できる意図で使う臨床家も多い。
 
段階2+(Poor+)の筋
1つは患者が体重を支えながら部分的な踵持ち上げを正しい形で完全に行える場合。
2つ目はテストを体重負荷なしの状態で行い、患者が最大の抵抗にこうしながら完全に運動範囲全体に渡る動作が出来る場合で、2+の段階は全運動範囲にわたる運動はできるが、抵抗に抗してではない段階2とは明らかに区別できる。3かそれ以上の段階付は患者が体重を支えながらの動作に限り足底屈筋に与える段階である。
 
段階2-の筋
これは重力の影響を最小にした水平面内での運動であれば運動範囲の一部を動かせるものを意味し、段階2と段階1の筋の差の表示の上で、マイナスの符号の有無はわずかでも、機能に回復が認められることを判定する上で重要な機能上の差異を物語るものである。
たとえば感染性神経炎の患者(ギラン・バレー症候群)などで、筋の段階が1から2-に変わったことは治癒と改善の意味で量的に向上が認められたことを意味する。
 
 
要は、段階に+、-が付けられるけど、段階2,3以外で使うと訳わからんくなるからそれ以外では使わないほうがいいよ、ということと。3プラスでは装具を付けられることが耐久力として表示可能なこと、段階2+は体重負荷なしの状態で行い、患者が最大の抵抗に抗しながら完全に運動範囲全体に渡る動作が出来ること、2-では、段階1からの回復の仮定を物語るものである、ということですね。
 
用いる運動範囲
 
何らかの原因で関節運動範囲に制限があるときは、患者は動かせる利用可能範囲内のみで運動を行なうことができる。この場合、利用可能運動範囲とはその時点でたとえNormalではないにしても、その患者が運動させうる範囲のことを意味する。
たとえば、正常の膝の伸展可動範囲は135~0°であるが、20°の膝屈曲拘縮を持つ患者に対し、膝伸展力のテストを行なう場合、その患者の最大伸展可能範囲は-20°である。もし、この範囲が(座位で)最大抵抗に対抗して完全に行えるならば、その段階は5と判定してもよい。もし患者がこの範囲全体にわたり動かせないなら、段階判定は3(Fair)以下としなければならない。
 
要は、屈曲拘縮をがあっても、その制限範囲内を動かすことが出来且つ最大抵抗に対抗して行えるなら段階は5としても良い。しかし、拘縮制限があり、この範囲全体にわたって動かせないなら3以下とする。最後がよく分からない。聞いてみよう。
 
MMTの基本的な部分ですが、写経してみると発見があり、再度確認しなおした部分がありました。これも基本的なことですが、MMTは抑止テストで0-5の6段階ということでしっかりと抑えておきましょう。