Modified Ashworth Scale(以下MAS)
MASは関節の可動範囲をおよそ1秒他動的に動かし、痙縮筋の筋緊張を0,1,1+,2,3,4で評定する順序尺度である。
0:筋緊張の亢進はない
1:可動域の終わりにわずかな抵抗がある
1+:可動域の1/2以下でわずかな抵抗がある
2:全可動域で抵抗があるが、容易に動かすことができる
3:他動運動が困難なほど抵抗がある
4:拘縮状態で屈曲・伸展が困難
と評定する。
ポイントはどの部分で抵抗があるかを抑えること。
1では終わりにわずかな抵抗、プラスだと1/2以下でわずかな抵抗
2では全可動域で抵抗
3は他動運動が困難
4拘縮状態
では問題にまいりましょう。
MASについて正しいものはどれか
- 比率尺度を用いた評価法である
- 自動運動と他動運動の比較を行う
- 筋緊張の亢進がみられなければ1とする
- 可動域の終わりにわずなか抵抗がみられれば2
- 可動域の1/2以下でわずかな抵抗がみられれば1+
1は比率尺度ではなく、順序尺度。
2はMASでは他動運動での評価を行なう。自動と他動の比較をみるのは関節可動域の評価などで行なう
3では筋緊張の亢進がみられなければ0です
4は可動域の終わりにわずかな抵抗なので1
5は可動域の1/2でわずかな抵抗なので1+です。
ということで駆け足でしたが答えは5です。
どこで抵抗があったかを把握すれば解答いけます。
基本的な理学療法評価ですのでしっかりと抑えておきましょう。