統合失調症について
これも確実に抑えておくべき内容です。
統合失調症とは①意欲、②感情。③思考、④自我意識、⑤知覚の5つの領域に関する異常である。ただし、一人の患者にすべてがみられるわけではない。
統合失調症の思考障害
一次妄想
・妄想気分:何となく不気味だ(理由なし)
・妄想知覚:黒猫が通ったから死ぬ、と確信する
・妄想着想:自分は世界を変える運命にある、と確信する
二次妄想
・被害妄想:食事に毒を盛られている
・誇大妄想:タレントと付き合っている
思考過程の異常
・連合弛緩
→個々のアイデアに論理的な結びつきがなくなって話の文脈にまとまりがない
・滅裂思考
→連合弛緩が進行して思考内容のまとまりが全くなくなった状態
・思考途絶
→思考が突然全く停止した状態をいう
統合失調症の思考体験様式の異常は「させられ思考」と総称される。つまり、「自分で考えているのに誰かに考えさせられている」と体験するものである。
・思考吹入:誰かに考えを吹きこまれている
・思考奪取:誰かに自分の考えを抜き取られる
統合失調症の自我障害
・思考伝播:自分の考えが他人に伝わってしまう
・思考察知:自分の考えが他人に見抜かれてしまう
・作為体験:自分の行動が誰かに操られている
・自生思考:ある考えが自分が考えたのではなく、勝手に浮かんでくると感じられる
統合失調症では意識は障害されません。知覚、感情、意欲、思考は障害されます。
予後が良いのは
男性<女性
若者<年寄り
陰性<陽性
緩徐<急性
発症からの治療期間 長<短
陽性症状は薬物による反応が良いため予後は良いが、陰性症状は薬物反応が悪いため予後は悪い
統合失調症の特徴
・陽性症状
普段見られない症状が活発になる
幻覚、妄想、いらいらなど
精神運動性興奮
わざとらしい態度や行動など
・陰性症状
普段見られる心の動きがみられなくなる
何もすることがなくぼーっと過ごしている状態(無為)
他者との交流がない状態(自閉)
正常な感情変化が見られない(感情鈍麻)など
性差はない。
ずらずらと統合失調症について手元の資料を写経してみましたが、これだけでもかなり多くのことが書いてあります。頑張りましょう。